プロジェクト管理に必要な技術には以下の4つがあります。
プロジェクト管理を目指される方の教科書目次として参考にしてください
プロジェクト管理で必要な4つの技術
- 業務技術(業務知識)
- システム開発技術
- コンピュータ技術
- プロジェクト管理技術
1.業務技術(業務知識)
- 一般論
対象業務関する一般的な知識。ここではいかに体系化した知識整理ができているかが重要です。
特に重要なのは対象業務DB構造です。業務で正規化したDB構造は決まります。 - 他社事例
自分だけの経験は限られるので社内の知識ネットワーク・知識ベースなどが必要です。 - 固有情報
対象システムで実現を目指す顧客固有の情報。ここでは固有情報の漏れなく把握する際に重要なのが「体系化された一般論」です。
2.システム開発技術
- 開発方法論
導入にあたり採用する開発手法に関する知識
開発工程と成果物に関する知識です。 - WBS&SOP管理
開発方法論には開発工程で何をすべきか(WBS)が定義されています。しかし、残念なことに順序の記載がないため作業手順(SOP)は自分で組み立てる必要があります。 - レビュー技術
レビュー対象、レビュータイミング、レビューポイントに関する知識です。
3.コンピュータ技術
- 動作・開発環境
対象システムがどのような環境で動作するのか、その環境の整備には何が必要かの知識が必要です。 - リリース管理
プログラムの個々の品質が満点でも、本番環境へのリリース時のミスは致命的です。
このリリース管理の知識も重要です。 - 運用管理
運用時のリスク対策としてコンティンジェンシープラン、バックアップ、障害時対応、セキュリティなどコンピューシステムの運用に関する知識です。
4.プロジェクト管理技術
- 品質管理
最も重要な管理です。真の品質の見極めできる目が必要です。
特に、要件定義や基本設計フェーズの品質管理がプロジェクトの成否を決めることになります。 - コスト管理
PMにとって重要な管理ではありますが、コストは予定通りプロジェクトが進めば利益がでるように計画されているわけですから、如何に計画通り進めるかが重要で、何工数までなら追加投入可能かを認識していると即決できます。 - 進捗管理
真の進捗を見る力のない人ほど進捗率での報告を求めます。進捗率の分母の大きさを決めるフェーズと決まった分母の大きさに対して管理するフェーズに分けて管理が必要です。
また、進捗は各自のセルフチェックを重視し進捗会議は廃止することをお薦めします。