改善とは、いまのやり方に課題があるため、それのより良いやり方に変えることです。
改善にあたり大切なのは「いまのやり方」に対する臨み方です。
皆さんは、仕事に臨む際にどんな臨み方をされていますか。
(仕事に臨む際の考えの例)
- いまのやり方がベストなので、このまま進めよう
- ベストなやり方かはあまり考えず、いままでどおり臨もう
- 今回はやり方の改善のために、新しい工夫をしてみよう
- とりあえず、やりながら考えよう
人は知識(一般論のやり方や先輩などのやり方)や経験(以前やったやり方)を元に仕事を始められるのではないかと思います。改善マインドによる仕事の始め方では、これにもう1つの要素の持論(あるべき姿)が必要だと考えます。このあるべき姿に達することはまずありません。この姿に少しでも近づくことが「改善」です。つまり、このあるべき姿と現状を比較すると必ず現状の方が至りません。つまり、改善マインド的に考えれば「今はいつも最低」なのです。
皆さんは自分の仕事に関して、その進め方に関する「持論」について考えられたことはありますか。
多くの人は、現実に目が向きます。現実を見てしまうと改善は進みません。
「改善は無限なり」という言葉があります。これはあるべき姿には永遠に達することはなくても、今より一歩でも、一秒でも無駄をなくすことを追求しなさいという大野耐一さん(トヨタ生産方式の著者)の教えです。
あるべき姿を考えるとき、現状はすべて否定することが必要です。「できない」「無理」などという言葉は禁句です。この言葉を発した途端に改善は止まります。改善には知恵が必要です。知恵は困ったときにしか生まれません。
つまり、現状を肯定した途端に改善は止まってしまうのです。
持論としてのあるべき姿を考えるとき重要なのは「究極的なムダ」を理解することです。
究極的なムダとは「お客様からお金のもらえない仕事」のことです。このムダを徹底的に排除することを目指すものです。
私達の仕事の10のムダを挙げておきます